強迫性障害の症状には”強迫観念”と”強迫行為”があります。強迫観念とは、ある特定の考えやイメージが繰り返し繰り返し頭に浮かんでくることを指します。強迫行為とは、強迫観念を打ち消すための行為で、自分の意思に反して行なうことが多く、強迫儀式とも呼ばれます。

以下の症状で、日常生活や社会生活に支障が出てくるようなら、あなたは強迫性障害かもしれません。
外出時に、玄関のカギをかけ忘れていないか、ガスの元栓をしめたか、電気の電源スイッチを切ったかを何度も確認してしまう
外出すると、ほこりやばい菌がついたと思い、帰宅してからシャワーを浴びたり、衣服を着替えたりする
トイレに行った後や汚いものに触れた後、手にばい菌がついていないか心配になり何度も手を洗う
車の運転中に「誰れかを轢いてしまったのではないか」「何かにぶつけてしまったのではないか」と思い、車を止めて何度も確認する
衣服の着脱の順序が決っていて、少しでも間違うと最初からやり直す
本棚に並べてある本の数を何度も数えてしまったり、机の上が自分のやり方で整理整頓されていないと気がすまず並べ直してしまったりする
4(死)や9(苦)などの数字に関連して不吉な考えが浮かび不安になる

 強迫性障害の原因
いろいろな仮説がありますが、原因はまだ解明されていません。

 どのような治療法がありますか?
強迫性障害の治療には薬物療法と精神療法があります。使われる薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)などであり、精神療法では行動療法が強迫性障害に効果があると言われています。
また、強迫性障害はいったん治った後も再発の可能性のある病気です。そのため回復してからも長期にわたって治療を続け、再発を予防する必要があります。

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